–スウェーデン、ストックホルム
スウェーデンの首都ストックホルムは、今まででもっとも不思議な雰囲気を持つ街だ。なじみのない文化、理解できない言葉──というのではなく、その雰囲気を生み出しているのは街の地形だ。ストックホルム周辺の地図をみればわかるように、この街は小さな島々で成り立っている(参考)。その昔やった「シムシティ」のマップ自動作成で出てきたら「こんな地形ねーよ!」と言いたくなる地形だ。あるのか実際。ここまで海が入り乱れてどれが川だか海だかわからないような街。「北欧のヴェネツィア」と呼ばれているという話にも納得だ。…ヴェネツィア行ってないけど。
ガムラスタンと呼ばれる旧市街のカフェで本を読んでいると、向かいの広場でセロを弾き始める人がいた。そそり立つ建物に囲まれていつも薄暗い雰囲気のガムラスタンで、その人まわりだけ日が差し込んでいる。
やたらとコーヒーがうまく感じた。
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