–パキスタン、ラホール
そろそろエンヤ婆あたりに遭遇しそうだ。
パキスタンにやって来た。やって来たはいいが、前情報、ガイドブック、マップなど必要と思われる諸々を全く持っていないことに気がつく(いや、知ってたけど収集を怠った)。唯一のパキスタン情報、それは僕のノートに走り書きされた「ラホール、リーガルインターネットイン」というホテルの名前とその住所。のみ。しかもラホールは予想を遥かに上回る勢いの大きな街で、その宿にたどり着くまでにも右往左往を余儀なくされる。
それにしても、この先進むことになるであろう街の名前も、知ってるのはラホール、フンザ、イスラマバードくらい。ちなみにフンザにもイスラマバードにも行く予定はナシ!つまりは情報ゼロ!
こんな怠けた様な意気で臨んだパキスタン。あれ…英語が通じない…
ますます包囲網が狭められていく様が脳裏をよぎりつつ、なんとか列車のチケットを予約するためにラホール駅へ。結果、チケット取るのに半日かかり、列車の発車までまた半日。ラホールの名所がナニかすらまったく分からないため、延々駅のホームに座り続けました。退屈に殺されるかと思いました。デリーの古本屋で買った「吾輩は猫である」を2回通して読めるくらいの暇加減でした。
斯くの如く、ラホールでは全く観光も何もせずに、本日その名を知ったばかりのローリーという街への列車に乗り込む。何もしてないのにやたら疲れた。
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