–ギリシャ、ミコノス
ミコノスの家々は、強烈な日差しを浴びて輝くように真っ白だ。毎年、ハイシーズン前には塗り直しているのだろう、現に今塗り直し中の家もいくつか見かけた。
ペンキ屋からは白いペンキだけいつも品切れなんじゃないだろうか?
僕がミコノス島に到着したのは8/13、日本では盆が始まったころだ。ハイシーズンもピークの時期と言っていい。島には人が溢れ、ビーチも砂浜が見える面積がわずかになるほど。ミコノス・シティに向かうバスはいつでも超満員で、「島でゆっくり」とか思い描いていた僕は正直、アテが外れた気分だ。次の目的地はサントリーニ島にしようかと思っていたけど、この分だとサントリーニも大賑い間違いなしだろう。
ネパール人だというサンデイズ(素敵な名前だ)が尋ねてきた。
「次はどこに行くんだ?」
「ナクソス島からアモルゴス島に行こうと思う」
「アモルゴス?どこだそれ?」
やっぱりマイナーな島らしい。しめしめ。
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