–インド、コルカタ
空港で乗り込んだ黄色いタクシーは見た目もかわいいし乗り心地も悪くない。運転手のおっちゃんが、自分で焚いているお香にムセて死にそうな咳をしているのを除けば、何ら問題なさそうだ。
しかし車道に出た瞬間、カーチェイスばりの運転が始まった。隣の車と10cmも離れていない隙間に果敢に突入し、道を渡る人の群れには減速なしで突入し、たとえ救急車であろうと道を譲ったりはしない。そして挨拶のように絶え間なく鳴り響くクラクション。これがインド…。
運転手のおっちゃんは手馴れたもので、たまに咳の発作がくる以外は華麗に車の隙間を縫っていく(というよりねじ込んで行く)。
ただ何度目かに人の群れに突っ込んだとき、避けそこなった自転車がいた時には「ウワァー!」とか叫んでいた。どうやら本気で危なかったようだが、あの、安全運転でよろしく。
インドに無事着きました。