URU Live ─ Bahroについて

URU Live ─ Bahroについて

URUには、Bahroと呼ばれる生物に関わる事柄がたびたび現れる。バーロ・ケイブという名前やイーシャの台詞に出てくる「彼ら」、その他いろいろあるが一番わかり易いのは「Journey」に関わる5時代(Gahreesen,Kadish,Teledahn,Eder Gira/Kemo)を終わらせた時に、クレフトの火口付近に現れる黒い影、それがBahroだ。

Myst V End of Agesをやった人にとっては結構身近な存在であるBahroだが、そうでない人にとってはなにやら唐突な感じが否めないこのBahroについて、MYSTloreに説明があったので転載。

Bahro

混乱するが、Terahneeにおける奴隷であったrelyimah(先住民)のことではない。Terahneeでは一般的に「Bahro(Beast-People:獣人)」という言葉は、Ahrotahntee(outsiders:よそ者)として用いられていた。

※TerahneeはD’niの姉妹的時代。1万年前にGarternayという時代が崩壊したときにその住人がD’niとTerahneeにそれぞれ移住した。

ここでいうBahroはいわゆるイーシャの用いる「D’niにおいて奴隷として扱われていた、古代の亜人種」のことである。とてつもない超自然的、超時間的な力を持つ。

※D’niがBahroを奴隷としてどのように扱っていたかは不明。

起源

Bahroの起源はよくわかっていないが、ノロベン時代が彼らの故郷である、といわれている。
Bahroの能力は明らかに「記述の技術」よりも優れている。

特徴と歴史

本能的な恐怖心から、蛇や蛇のような図形には近づかない。これは蛇のもつ毒が彼らの「接続」能力を麻痺させてしまうからだと考えられている。
Eder Kemo時代にある壁画はBahroが描いたものであり、バーロ・グリフとして知られており、Teledahn時代のパイプの中や、クレフトの火口付近、そしてバーロ・ケイブ内にも見られる。
3月ごろ、BahroがBevinに現れたという噂が広がった。Bevinの書庫に佇むBahroがKIで撮影されており、噂が本当だったことを裏付けている。
「Bahro」という言葉が蔑視的であるとして、探検家の何人かはより中立的な「vahkhro(linking people:接続する人々)」への呼称変更を提案している。

解放

2003年、イーシャは探検者たちに「旅」を案内することを開始した。「旅」とはRudennaにあるバーロ・ケイブから「柱」を転送することで、イーシャは「BahroをD’niに帰す」と表現していた。
D’niは「伝説のタブレット」の力によって彼らを1万年にわたって使役してきた。タブレットに描かれた図形のうちいくつかは接続書の形をしており、明らかにD’niの印である。だがタブレット自体はBahroの力によって作られている。
2005年、Dr.Watsonがタブレットのロックを外してBahroに返し、その使用を彼ら自身に委ねることにより、彼らは解放された。

※Rudennaとは、D’niにある比較的小さいほうの洞窟。Jaron王時代に拡張された。バーロ・ケイブの一つはこの天井部分に存在する。

市民戦争

2007年5月23日、ダグラス・シャーパーの報告によると、Negilahn時代にて2つの勢力が互いの価値観をかけて争うBahro同士の戦争が見られた。
「邪悪な」勢力はTweek(各ファンサイト運営者によるコミュニティ)において「Bahronoir」と呼ばれた。あるいはイーシャが発言したとされる「敵意を持ったBahro」を指す言葉「Bahro Nekisahl」、またそれに対応して、平和的なBahroには「Bahro Shoraht」という呼称がK’laamasによって示唆されている。
イーシャの確認によるとBahro Nakisahlは、肩に大きな傷を持つ一人のBahroによって率いられているとのこと。
この傷はエッシャーの拷問によってつけられたらしい。

※Myst V End of Agesに登場。

考察

Bahroに関する具体的な情報は欠落しており、想像の域を出ない。
D’niとBahroはかつてはGarternayにて共存していたのか?それとももともと洞窟に住み着いていたのか?
ある程度有力なのは、彼らはスカラベが高度に進化したものではないかという説だ。彼らの性質にスカラベとの共通点が見られることと、彼らの有機的な時間/空間構造との接続…言い換えるならインクだ。スカラベは時空を転移する「接続の技術」に必要なインクの原料であり、Bahro達もまた、彼らの体のみを使って接続する能力があるように思われる。

いずれにせよはっきりしているのは、Bahroが過去のある時点において「接続の技」の深淵を獲得し、恐らくそれが原因でD’niに使役されることとなった(おそらくD’ni人はその獣のような外観の生物が自分たちの「接続の技」の上位にいるというのが許せなかったか、またはその力を恐れていた)。

タブレットは事実上、D’niがBahroのユニークな接続能力を使役するため、Bahroの能力のうちの一部を利用したものだったのではないだろうかと推測される。
ただこれはタブレットをヒントにして想像したもので、それを裏付ける公式資料があるわけではない。