浮き浮き死海行

浮き浮き死海行

–ヨルダン、アンマン

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 さっさとダマスカスを移動して、ヨルダンの首都アンマンへ。
 アンマンからセルビスで2時間ほどで死海へ行ける。死海といえば浮く。ほんとにプカプカ浮くのかどうか、こいつは確かめずにはいられねぇー。
 ヨルダンとイスラエルの国境に横たわる死海の標高は、マイナス394m。地球上の陸地でもっとも低いところだ。最も低いところに流れ込んだ海水は逃げ場をなくして蒸発する。でも塩は残る。そうして塩分濃度が高くなり、浮力が強くなるというわけだ。この高すぎる塩分濃度のせいで魚は生息できない。これが死海の名の由来だ。死海に近づくにつれて、カラカラに乾燥していた空気が重く、湿気を含んできた。蒸し暑い。
 タクシードライバーの遅刻(2時間)によって、日没直後に死海に到着。早速浮いてみる。
 おお!すごい!まったく沈まない。つか沈めない。海中で体操座りとかできる(すぐひっくり返るけど)。
 足の届かない深さのところまで行って直立してみると、立ち泳ぎなんかしなくても浮いている。すごく不思議な気分だ。周りのみんなは泥を塗りたくってパックしていた。これもびっくりするくらい肌がつるつるになったらしい。
 思わず口に入ってきた海水はしょっぱいというより、苦くてしょうがなかった。
 死の丘、死の海、あとはアメリカのデス・バレーに行けばデス系3大名所達成だ。行かないけど。
 対岸にイスラエルの明かりが見える。