軍用トラック

軍用トラック

–イラン、ザーヘダーン

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 イランに入国した。国境から最初の街ザーヘダーンまでは80kmくらいあることを知って、早速バスを探す。と、
 「おい君!ザーヘダーンに行くのか?それなら彼が連れて行ってくれるから急ぎなさい!」
 期せずしてヒッチハイク成功。ラッキー!と思って「彼」を見ると、
 迷彩服でライフル抱えています。見紛う事無く軍人だこりゃ。

 そして同じ服装の軍人5人に囲まれて、軍用トラックの荷台に乗って一路ザーヘダーンへ。イランの道はとてもきれいで、全然凸凹なんかなく、とんでもなく真っ直ぐに伸びている。国境の建物があっという間に地平線に消える。そしてイランの軍人はとても陽気で、流行の歌を大声で大合唱だ。「お前も歌おうぜ!」と言ってくれるのは嬉しいけど、その歌知らねえよ。和気あいあいとした道中、でもまあ客観的に見たら、確実に「不審な東洋人一名、軍に連行されるの図」。
 ザーヘダーン市街入り口でも大仰な検問が張られており、どうやら犯罪者を摘発しているようだ。
 「今この街は通常の状態じゃない。これから国境から離れた街へ移動してくれないか?」
 と、バスターミナルまで送ってくれた。それじゃということで、少し先のバムと言う街までのチケットを購入する。
 
 バス待ちで暑さに疲れた僕は、バスに乗るとすぐに眠ってしまった。これが失敗だった。